僕の憧れの存在

初めての出会い

 僕にはずっと思い続けている家があります。それは大きくて全てを包み込んでくれるかのような家です。そんな家との出会いは僕が幼い頃まだ7歳か8歳くらいの時です。休日に母と郊外のスーパーへ出かけた帰り道に車でいつもの帰り道を帰っていると母が急に大きくて綺麗な家の前で車を停めました。僕は「ここ、おうちじゃないのにどうして停まったの?」と母へ言い放つと、母はニコニコしたまま「いいからおいで」と当時モデルハウスの意味を理解できていない僕を家の中へ連れ出しました。

憧れの存在

 全く意味の理解できていない僕は半信半疑のまま家の中へと入るとようやく理解しました。玄関へはスーツをピシッと着た、いかにもビジネスマンといった男性が立っておりこのお家は売っているの物なのかなと幼いながらにも理解できました。そして次第にどんな家なのか興味が湧いてくる自分がいてワクワクしていました。玄関を入りまず驚くのが高さが3階分はあるのではないかと思わざるを得ない高い吹き抜け、そしてレンガ調の落ち着いた壁に広いリビングには暖炉があり、いかにもお金持ちの家だと感じる佇まいでした。隠れんぼしたら中々見つからないんじゃないかと思う部屋数にお風呂が3つもあり、トイレも3つあって驚きを隠せないでいました。そんな家にいつか自分も住んでみたいなと思える衝撃の出会いで、田原市のモデルハウスが憧れの存在となった瞬間でもありました。

現在

 今、成人し大人になった僕はあの頃のワクワクした気持ちがいまだに残っておりたまに近所のモデルハウスへは散歩がてら立ち寄ってしまいます。大きくて全てを包み込んでくれるかのような家にいつかは住めたらいいなといまだに憧れの存在として思い続けております。