1.間取りは難しい
3人目の子どもが5歳になり、リフォームしながら長年住んできた家が手狭になってきた頃、家を建てることにしました。家を建てるためには、土地、外装、内装、照明、水回りなど、さまざまな要素を決める必要があります。なかでも決めるのが難しかったのは、間取りです。間取りは、無限にパターンが存在し、一部分の変更が他の部分に波及します。ルービックキューブで6面すべてを同色にそろえるのと同じくらい、家全体で家族全員が満足する間取りを決めるのは難しい課題でした。
2.間取りは楽しい
間取りというパズルゲームの完成度を高めるために、我が家では何度も家族会議を繰り返しました。誰か一人が勝手に決めた間取りは、1面だけが同色にそろったルービックキューブのように、完成度が低くなってしまいます。ルービックキューブを何度も回して色をそろえていくように、家族全員が要望を出しあって、少しずつ間取りの完成度を高めていきました。普段やらない家族会議は、なかなか楽しい工程でした。
3.間取りは美しい
無事に間取りを決めて、家が建ち、家族で暮らすことになりました。暮らしてみて実感したのは、家族全員で考え抜いた間取りは、無駄がなく、機能的で、美しいということです。6面が同色にそろったルービックキューブのようです。間取りというパズルゲームに真剣に向き合った甲斐がありました。